Aviation Journalist

航空ジャーナリスト 北島幸司


ブルーインパルス社会学を体感する小日向神社イベント

2025/07/06 航空機

■個人の相川ブルーインパルスタクシー

ブルーインパルスを応援する民間WEBサイトに非営利団体「ブルーインパルスファンネット(代表:今村義幸)」があります。2005年に設立され、今年で20周年を迎えるこのグループは、HPをベ-スにSNSではフォロワー6.2万人のFacebookと同2.1万人のXで発信しています。

藤吉さんの調査研究展示

■ブルーインパルスTシャツを見せる藤吉隆雄さん

運営チームの調査研究部会の一人である藤吉隆雄さんが、東京都文京区にある「小日向神社」で「STS研究写真展」というイベントを開催しました。

ブルーインパルスが社会科学に

■小日向神社の入り口のポスター

この写真展では、科学社会学の観点からブルーインパルスが社会に与える影響を研究し、来場者の声を集める展示が行われました。特にT4ブルーインパルに機種変更した1995年直後の1996年を追っています。

祈願祭

■宮司による航空安全祈願祭

開催期間の7月4日~6日のうち5日には、七四忌飛行安全祈願とそれに続く直会(なおらい)が執り行われ、ファンが集まりました。

神社の理解

■安全祈願の木札お守り

小日向神社の宮司は、自衛隊の神社として知られる東郷神社で修行された経験があり、ブルーインパルスへの理解が深いことから、昨年に引き続き今回で2回目の開催となりました。祈願は毎年であることが多く、今後も安全祈願は継続される予定です。

青空展示

■境内に写真が並びます

青空のもと、境内にブルーインパルスの写真が飾られた神社は、新たな集客方法を示す楽しいイベントとなりました。写真展のそばには、相川さん個人のブルーインパルスタクシーが展示され記念撮影の背景になっていました。

境内で歓談

■書籍を持ち込んだ藤吉さん

藤吉さん持ち込み書籍が並ぶミニ図書館のテーブルを囲んで、ビールやおつまみを片手に歓談する時間は参加者にとって貴重なものでした。同神社の御朱印もブルーインパルスのデザインされたものが期間限定で発売されており、入手できます。

ブルーのパイロットと整備員も集合

■左から2番め整備員藤木一志さん、右へ元2番機阿蘇普一さん、藤吉さん、元6番機安藤浩さん、一番右は整備員星武さん

会場には、1996年から1999年までT4ブルーでフライトしたパイロットの元6番機、安藤浩さんと元2番機、阿蘇晋一さん、そして整備員の星武さんや藤木一志さんも顔を見せるなど、まさにブルーインパルスの同窓会のような様相を呈し、会場は一時騒然となるほどの盛り上がりを見せました。

会場には元パイロットも

■隊員のサイン写真を見せる藤吉さん

米ネリス空軍基地への遠征や長野五輪での展示飛行は今でも語り継がれています。4氏はその後、飲み会へと流れていきました。ブルーインパルスチームの結束は20年経っても強固なものなのですね。このイベントが4人を引き寄せたわけで、その場を提供した藤吉さんも感激していました。

ブルーインパルスの論文を期待

■参加者全員集合

ファンネット代表の今村義幸さんは、「ブルーインパルスの活動が藤吉さんの手で論文になり、ブルーインパルス博士を排出するのが計画です」と話していました。

取材・写真・文:北島幸司

Koji Kitajima(きたじま こうじ)


エアラインで30年以上勤務経験を活かし、航空ジャーナリストとして世界の航空の現場を取材した内容をわかりやすく伝えます。航空旅行の楽しさを「Avian Wing」ブログにて発信中。航空ジャーナリスト協会に所属しています。



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