Aviation Journalist

航空ジャーナリスト 北島幸司


日本就航65周年を祝うキャセイパシフィック航空がイベントを開催

2024/09/16 航空会社

■会場入り口付近のディスプレイ(提供:キャセイパシフィック航空)

キャセイパシフィック航空は日本就航65周年を迎え、記念イベント「空のスイートルームへ、ようこそ」を六本木の東京ミッドタウンにおいて2024年9月13日から15日まで開催しました。

空の歴史と未来を感じる展示

イベント会場では搭乗ゲートをくぐると、キャセイパシフィックの65年の歴史を振り返るディスプレイや、歴代7世代のキャビンアテンダントのユニフォーム展示が行われていました。これまでの成長の軌跡を感じながら、航空業界の変遷を学ぶ貴重な機会です。

貴重なアーカイブ画像の数々

ディスプレイでは、1982年に就航した機材ロッキードL-1011トライスターの香港⇔バンクーバー線が当時の世界最長路線だったことや、多くの過去の受賞記録などが紹介され、新たな発見をすることができました。

目玉はイマーシブ映像体験

■客室を模した室内で大画面の画像を見る(提供:キャセイパシフィック航空)

今回の展示の目玉は、ボーイング777-300ERに導入予定のビジネスクラスの新シート「アリア・スイート」を体験できるミニシアターです。大型の曲面の画面は、まるで空の上にいるかのように楽しむことができました。

グッズが並ぶ

ネットで買える「キャセイショップ」のオリジナルグッズが並んでおり、エアバスA321neoの組み立てヒコーキが機内の様子も表現されて展示されています。

ベアなども

クルーの制服をアップサイクルしたベアやクッションなども並びます。

カフェ併設のラウンジでの贅沢なひととき

イベント会場には、特別なラウンジも登場。イタリアのエスプレッソコーヒーブランド“illy”の本格コーヒーや、英国の高級紅茶ブランド“JING Tea(ジンティー)”などとともに香港の名物「エッグタルト」が振る舞われていました。濃厚でいて甘さ控えめのエッグタルトとても美味しかったです。更には、ハンドアームマッサージが体験できるコーナーもあり、イギリス「バンフォード」のボディローションの良い香りが漂う癒しの空間になっていました。

総支配人のプレゼンテーション

■ネルソン・チン氏

キャセイパシフィックの北東アジア地区総支配人ネルソン・チン氏は、プレビューイベントで同社の未来の展望について語りました。

多額な投資の大改革

ビジネスクラスやダイヤモンド会員向けの機内Wi-Fi無料提供、香港のグルメを取り入れた機内食、ミシュラン星獲得レストランとの提携など、サービスの強化が発表されました。

また、キャセイパシフィックは今後7年間で1000億香港ドル(約1.8兆円)以上を投資し、ボーイング777-300ERの全ビジネスクラスに「アリア・スイート」を導入予定です。

新機材が続々と

■日本人客室乗務員のお二人 進哉さんと璃子さん

さらには、2025年には777-9に世界をリードするファーストクラスを導入し、2026年にはA330neoに新たな客室とフルフラットのビジネスクラスを追加します。この投資により、2050年までにカーボンニュートラルを達成することも目指しています。

エアバスA350の機窓とともに

アジアのエアラインの代表格として、これからもキャセイパシフィックのサービスの進化が楽しみです。

協力:キャセイパシフィック航空 ⇒ https://www.cathaypacific.com/cx/ja_JP.html
 


Koji Kitajima(きたじま こうじ)


エアラインで30年以上勤務経験を活かし、航空ジャーナリストとして世界の航空の現場を取材した内容をわかりやすく伝えます。航空旅行の楽しさを
「Avian Wing」ブログにて発信中。航空ジャーナリスト協会に所属しています。


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